
こんにちは!ネットトラブルから子ども達を守りたい、ハルです。
「闇バイト/裏バイト」から身を守るためには、アルバイトの応募から、どのような流れで進んでいくのか、具体的な流れを知っておくことも重要です。
SNSで募集されている闇バイトは、応募後に、別のアプリに誘導されることが多いです。そんな犯罪によく利用されるアプリを、警察庁の発表資料を参考にご紹介します。
アプリ自体はまったく悪いものではありませんが、いまから紹介するアプリに誘導されたら、すぐに相談するよう、お子さんに教えてあげましょう。
警察庁発表!高校生が知っておきたい、闇バイトによく悪用される連絡アプリ

高校生から、SNSでアルバイトを探し始めます。まだ社会経験がない高校生は、高額な報酬だけに目が行ってしまう可能性があります。
犯罪によく利用されるアプリを知っていることも大切ですので、是非親子で確認してください。
犯罪に悪用されるアプリ「Telegram(テレグラム)」

Telegram(テレグラム)は、ロシアが開発した、無料のメッセージアプリです。
LINEのように、チャットや通話でのやり取りができるツールです。「闇バイト」や「特殊詐欺」などの事件で、よく利用されていることが分かっています。
◎高度な暗号化機能でセキュリティ性能が高い
◎メッセージの復元が難しい
◎メッセージのやりとりは運営でも見ることはできない
◎メッセージの自動削除機能がある
◎シークレットチャットのスクリーンショットを撮ろうとすると警告が表示される
犯罪者の身元がばれたり、足がつかないように、テレグラムのセキュリティの高い便利な機能が悪用されています。X(旧Twitter)を入口として、テレグラムに誘導する手口が多いようです。
犯罪に悪用されるアプリ「Signal(シグナル)」

Signal(シグナル)は、アメリカが開発した、無料のメッセージアプリです。LINEと同じようなチャット&通話アプリです。
「Telegram(テレグラム)」と同じように、高度なセキュリティと特徴を持っています。「闇バイト」や「特殊詐欺」、「薬物売買」の連絡用として使われています。
Telegramは、スクリーンショットを撮ろうとすると警告が表示されますが、Signalではスクリーンショットそのものを禁止する仕組みも備わっています。
犯罪に悪用されるアプリ「We Chat(微信/ウェイシン)」

「We Chat(微信/ウェイシン)」は、電話番号があれば登録でき、iOS、Androidともに無料で入手できます。
App Store/Google Play
このアプリ一つですべてのことができるくらい、機能が多く、個人から企業の公式アカウントまで利用されています。
多くの中国人が利用していた「テンセントQQ」が発展してサービス開始したアプリで、すべての中国人が利用しているといっても過言ではない程の普及率です。
犯罪者は、海外のスマホSIMと、このようなチャットアプリを一緒に利用することで、絶対見つからない体制をつくっています。
犯罪に悪用されるアプリ「DingTalk(釘釘/ディンディン)」

中国のネット通販で有名な、アリババグループに開発された、もともとは企業用のメッセンジャーです。利用者が多く世界中で使われるようになったことを受け、アプリ化されました。
こちらも中国で人気のアプリのため、利用者が大変多いです。
「We Chat(微信/ウェイシン)」や「DingTalk(釘釘/ディンディン)」は、テレグラムやシグナルのような、高セキュリティがあるわけではないですが、利用者が莫大に多いことや、中国のアプリで規制がゆるいことが理由に挙げられるかもしれません。
例えば日本の「LINE」では、問題があった時にすぐに会社が対策を講じてくれるかもしれませんが、海外のアプリはそれが難しいですよね。
まとめ|闇バイトによく悪用されるアプリを知るだけでも、予防できる!
スマホの使い方やアプリなどに関しては、私たちより子ども達の方が、長けていますよね。だからこそ、私たち保護者は、子ども達が犯罪に踏み込まないように、知ろうとすることが重要です。
常識的な求人から採用までの流れ、アルバイト採用に必要な個人情報、一般的なアルバイト代など、私たちが教えられることもあります。そしてそれにプラスして、闇バイトの事例から知っておいた方が良い情報を、親子で確認してください。
お子さまが「闇バイト」に近づかないように。できることから、始めましょう!